6. 住宅用火災警報器のあれこれ

6. 住宅用火災警報器のあれこれ

「住宅用火災警報器」は、就寝中でも火災の発生を大きな音で知らせてくれるものです。法律により自宅への設置が義務化されましたが、ただ取り付けるだけでは十分な効果が期待できません。万一に備え、有効な場所への設置を確実に行ってください。設置場所については以下の項目からご確認いただくことができます。

※総務省消防庁「住宅火災における死者数の推移」、「住宅用火災警報器Q&A」より

設置場所

消防法により、設置場所に関しては「設置が義務付けられた場所」・「条件により設置する場所」・「市町村条例に従い設置する場所」など、具体的な設置基準が定められています。

〈寝室〉※必須
・就寝に使われる全ての部屋へ設置します。

〈階段〉※必須
・2階建て住宅の場合、寝室が2階にあれば階段の天井か壁へ設置します。

〈廊下〉※条件により設置
・寝室を除く部屋が5部屋以上ある階の廊下に設置します。

〈台所〉※市町村条例に従い設置
・市町村条例で定められている場合に設置します。消防法では設置が推奨されています。

 

寝室と階段へは必ず取り付けてください

近年の住宅火災による死者の発生状況を経過別に見ると、「逃げ遅れ」が最も多く、全体の約6割を占めています。
また、死者の発生状況を時間帯別にみると、「就寝時間帯」が最も多いことが分かりました。
つまり、就寝時間帯は、昼間に比べて人命の観点で危険性が高いといえます。
このため、必要最小限で効果が高いと考えられる場所として、寝室に設置することとされました。
寝室が2階にある場合は、階段の天井や壁にも設置することとされています。これは、階段が火災による煙の集まりやすい場所であるとともに、2階などで就寝している方にとっては、ほとんどの場合唯一の避難経路となるからです。

 

定期的な作動確認を

※火災警報器の電池の寿命は約10年です

住宅用火災警報器が適切に機能するためには維持管理が重要です。「いざ」というときに住宅用火災警報器がきちんと働くよう、日頃から作動確認とお手入れをしておきましょう

作動確認方法

  1. 点検ボタンを押すか点検ひもをひっぱり、警報音が鳴れば正常です。(年に2回程度)
  2.  1.で警報音が鳴らない場合、電池切れや故障が考えられます。
  3.  電池切れか故障か分からないときは、取扱説明書を確認するか、メーカーにお問い合わせください。

なお、電池切れと判明した火災警報器が設置から10年以上経過している場合は、内部の電子機器の劣化が進んでいるおそれがあるため、本体の交換をおすすめします。
「まだ火災警報器を設置していない」、「作動確認をしてほしい」、「火災警報器本体を交換したい」など、住宅用火災警報器に関するお悩みは弊社までご連絡ください。

正常な場合は?

正常をお知らせするメッセージまたは火災警報音が鳴ります。

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注) 警報音はメーカーや製品により異なります。

音が鳴らない場合は?

電池がきちんとセットされているか、ご確認ください。

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それでも鳴らない場合は、完全に電池が切れているか、商品が故障している可能性があります。取扱説明書をご覧ください。